初任給重視の就職活動は危険!? | マイペース就職活動研究会

初任給重視の就職活動は危険!?

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初任給の高い企業は魅力的!?

就職活動の企業選びのポイントや選ぶ際の優先順位は人によってさまざまです。業務内容を重視する人、職場の雰囲気や社員との相性を重視する人、自分がその企業で成長できるかどうかを重視する人、自分の能力やスキルを活かせるかどうかを重視する人、給料や待遇などの勤務条件を重視する人、安定性を重視する人…。どれが正解という問題ではなく、個人の価値観や事情によって異なるものです。仕事は必ずしもお金を稼ぐためだけにするものではありません。でも、企業選びの際にどうしても気になってしまうのがお給料。そう考える人も少なくないのではないでしょうか。

就職活動を進めていくうえで特に気になるのは初任給の高い企業。初任給の高い企業は何かと話題になりますし、最近では初任給が30万円以上、中には40万円以上という例も少しずつ増えているようです。でも、初任給の高い企業=魅力的な企業という風に考えていいのでしょうか?

初任給の内訳は基本給と各種手当(通勤手当や残業手当は除く)

「初任給」という言葉は頻繁に使われますが、その定義は何でしょうか?

初任給の定義は、基本給に各種手当(通勤手当や残業手当は除く)をプラスしたものです。企業によっては、基本給の金額だけを具体的に公開して各種手当は公開していない場合もあれば、基本給に各種手当を加えた金額を初任給として公開している場合もあります。また、企業によってはみなし残業代を含めた金額を表示している場合があるため、こちらも注意が必要です(なお、みなし残業代が含まれている場合には、残業をしても所定の残業時間を超過しない限りは残業代が支払われないことになります)。

したがって、企業を選ぶ際には、基本給がいくらか、各種手当にはどのようなものがあっていくらくらい期待できるか、そしてその合計はいくらかという点を考えたうえで、企業間の比較をする必要があります。各種手当の具体例には以下のようなものがあります。

  • 住居手当
  • 扶養手当・家族手当
  • 役職手当
  • 資格手当
  • 地域手当
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初任給だけではなく昇給率にも注目を

初任給の高さも気になるかもしれませんが、それ以上に重要なのが入社後の昇給率です。その企業で長く働く気があるのであれば、入社後の昇給率は特に重要になってきます。いくら初任給が高くても、その後の昇給率が低ければ、いくらその企業で能力や経験を積んで責任ある立場についても、期待したほどに給料が伸びないケースがあります。一方で、初任給があまり高くなかったとしても、その後の昇給率が高ければ、年齢や勤務実績、役職とともに給料が着実に伸びていきます。

企業選びの際には、初任給だけでなく、昇給率についても可能な範囲で調べてみることをおすすめします。昇給率について公開している企業はごく稀ですが、上場企業であれば、社員の平均年収が公開されていますので、そこから昇給率や賞与の水準、年齢ごとのモデル年収を少しだけ推測することができます。また、信頼できるOBやOGがいるのであれば、率直に聞いてみるのが一番かもしれません。

より長期的な視点で考えると・・・

お金の面で基本給や各種手当、昇給率以外に考慮すべき点は何があるでしょうか?具体的には以下のようなものがあります。

退職金制度や年金制度の充実度合い

現役生活引退後の生活を考えると、退職金制度や年金制度が充実している企業は魅力的です。一般的には歴史ある大企業ほど退職金制度や年金制度が充実していることが多いです。

雇用の安定性とスキルアップへの期待度

目先の待遇が良くても、雇用が安定していなければ長期的に報酬を得ることはできません。ただし、雇用の安定があまり期待できない企業であっても、いざという時に転職に困らないようなスキルと経験を身に着く職場環境であるのであれば構わないという割り切りがあるのであればそれも一つの考え方です。

有給休暇の多さや取得のしやすさ

同じ給料水準であれば、有給休暇が多い、または、有給休暇が取得しやすい企業は魅力的かもしれません。ただ有給休暇が多いだけでは意味がなく、実際にどの程度使えるかが重要です。

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