高橋書店 (2019-01-07)
売り上げランキング: 8,086
SPI非言語の「推論(数値推理)」の問題の解き方は?
SPI非言語における「推論(数値推理)」の問題は、方程式を組み立てて計算することが基本です。以下、練習問題を通じて解き方を確認していきましょう。
SPI非言語の「推論(数値推理)」の練習問題を解いてみましょう
例題1
Xさん、Yさん、Zさんの所持金の合計額は6000円である。また、3人の所持金について、以下のことが判明している。
- YさんとZさんの所持金の額は同じである。
- Xさんの所持金の額はZさんの4倍である。
このとき、Yさんの所持金はいくらか。次の中から正しいものを1つ選びなさい。
- 500円
- 1000円
- 1500円
- 2000円
- 2500円
正解と解法は?
Xさん、Yさん、Zさんの所持金をそれぞれX、Y、Zと置くと、問題文からは、X+Y+Z=6000、Y=Z、X=4Zという3つの方程式が立てられます。Xに4Zを、YにZを代入すると、4Z+Z+Z=6000の方程式が立てられます。これを解くと、Z=1000となります。また、Y=Zであるため、Y=1000となります。したがって、正解は、2. 1000円となります。
洋泉社
売り上げランキング: 3,602
例題2
加藤さん、木村さん、工藤さんの3人が国語の試験を受験した。その結果について、以下のことが判明している。
- 加藤さんと木村さんの2人の平均点は、工藤さんの点数よりも3点高かった。
- 加藤さん、木村さん、工藤さんの3人の平均点は72点であった。
このとき、工藤さんさんの点数は何点であったか。次の中から正しいものを1つ選びなさい。
- 66点
- 68点
- 70点
- 72点
- 74点
正解と解法は?
加藤さん、木村さん、工藤さんの点数をそれぞれX、Y、Zと置くと、問題文からは、(X+Y)×1/2=Z+3とX+Y+Z=72×3という方程式が立てられます。さらに、X+Yに2×(Z+3)を代入すると、2×(Z+3)+Z=72×3の方程式が立てられます。これを解くと、Z=70となります。したがって、正解は、3. 70点となります。
例題3
花田さんが国語、算数、英語の試験を受験した。試験結果について、以下のことが判明している。
- 3科目の平均点は72点であった。
- 算数の点数は、国語と英語の2科目の平均点よりも24点低かった。
このとき、花田さんの国語の点数が何点であったかを特定するためには1と2の情報のうちどれがあればよいか。次の中から正しいものを1つ選びなさい。
- 1だけでわかるが、2だけではわからない
- 2だけでわかるが、1だけではわからない
- 1と2の両方でわかるが、片方だけではわからない
- 1だけでも、2だけでもわかる
- 1と2の両方があってもわからない
正解と解法は?
花田さんの国語、算数、英語の点数をそれぞれX、Y、Zと置くと、問題文からは、X+Y+Z=72×3、(X+Z)×1/2-24=Yという2つの方程式が立てられます。まず、単独ではいずれの式を使ってもXの解は求められません。次に、X+Zに72×3-Yを代入すると、(72×3-Y)×1/2-24=Yという方程式が立てられます。これを解くと、Y=56となります。仮に、Y=56を2つの式に代入しても、X+Z=80という式を立てられるだけで、Xの値がいくらかを求めることはできません。したがって、正解は、5. 1と2の両方があってもわからないとなります。
例題4
1から6までの数字が書かれた6枚のカードの中から3枚のカードを引く。引いたカードの結果について、以下のことが判明している。
- 3枚のカードの和は14であった。
- 3枚のカードの積は90であった。
このとき、3枚のカードの数字が何であったかを特定するためには1と2の情報のうちどれがあればよいか。次の中から正しいものを1つ選びなさい。
- 1だけでわかるが、2だけではわからない
- 2だけでわかるが、1だけではわからない
- 1と2の両方でわかるが、片方だけではわからない
- 1だけでも、2だけでもわかる
- 1と2の両方があってもわからない
正解と解法は?
まず、3枚のカードの和が14になる数字の組み合わせは、「3、5、6」の1通りしかありません。そのため、1だけでわかります。次に、3枚のカードの積は90になる数字の組み合わせを考えるにあたっては、90を素因数分解する。90を素因数分解すると、2×3×3×5となり、3枚のカードの積は90になる数字の組み合わせは、「3、5、6」の1通りしかない。そのため、2だけでもわかります。したがって、正解は、4. 1だけでも、2だけでもわかるとなります。