SPI非言語の「推論(順番推理)」の問題の解き方は?
SPI非言語における「推論(順番推理)」の問題は、可能性がある全ての順番を考えるのが正解への近道です。「推論(順番推理)」は複雑な計算は必要がない分野なので、出題パターンさえ覚えておけばスピーディーに解答ができるようになるはずです。
SPI非言語の「推論(順番推理)」の練習問題を解いてみましょう
以下、練習問題を通じて解き方を確認していきましょう。
例題1
P、Q、R、Sの4人が数学の試験を受験した。4人の得点について、以下のことが判明している。なお、4人の点数は全て異なり、同じ点数はなかった。
- Sの得点はPの得点よりも高かったが、4人の中の最高得点ではなかった。
- SはQの次に得点が低かった。
- Rの得点はPとQの得点の平均値と同じであった。
このとき、4人を得点の高かった順番に並べたものはどれか。次の中から正しいものを1つ選びなさい。
- QSPR
- QSRP
- RSQP
- SQRP
- PQSR
- PQRS
- RSPQ
- QRPS
正解と解法は?
1、2、3について、1つずつ確認していきます。
- まず、「1. Sの得点はPの得点よりも高かったが、4人の中の最高得点ではなかった。」の情報から、Sが先頭になることはなく、また、SはPよりも必ず先に来ることが分かります。これらに基づくと、「4. SQRP」、「5. PQSR」、「6. PQRS」、「7. QRPS」はあり得ないことがわかります。
- 次に、「2. SはQの次に得点が低かった。」の情報から、Qの次にSが来ることが分かります。これに基づくと、「3. RSQP」、「8. RSPQ」はあり得ないことがわかります。
- 最後に、「3. Rの得点はPとQの得点の平均値と同じであった。」の情報から、RはPとQの間に来ることが分かります。これに基づくと、「1. QSPR」はあり得ないことがわかります。
ここまでで残っているのは、「2. QSRP」のみとなります。したがって、正解は、2. QSRPとなります。
例題2
P、Q、R、Sの4人が身体測定を受けた。4人の身長について、以下のことが判明している。
- 同じ身長の人はいなかった。
- Sは最も身長が高いわけではなかった。
- PはQの次に身長が高かった。
次の推論ア、イ、ウのうち、確実に誤りと言えるものはどれか。次の中から正しいものを1つ選びなさい。
ア. Pは最も身長が高かった。
イ. Qは最も身長が低かった。
ウ. Rは2番目に身長が高かった。
- アだけ
- イだけ
- ウだけ
- アとイ
- アとウ
- イとウ
- アとイとウ
- なし
正解と解法は?
1、2、3について、1つずつ確認していきます。
- まず、「1. 同じ身長の人はいなかった。」の情報から、必ず身長の高低があることがわかります。
- 次に、「2. Sは最も身長が高いわけではなかった。」の情報から、4人を身長が高い順番に並べた場合、Sが先頭に来ることがないことがわかります。
- 最後に、「3. PはQの次に身長が高かった。」の情報から、Pの次は必ずQが来ることがわかります。
これらの情報を総合すると、考えられる順番は、「PQRS」、「PQSR」、「RPQS」、「RSPQ」の4パターンとなります。この4パターンを基に、ア、イ、ウについて検証していきます。
- 「ア. Pは最も身長が高かった。」については、確実に誤りとは言えません。
- 「イ. Qは最も身長が低かった。」についても、確実に誤りとは言えません。
- 「ウ. Rは2番目に身長が高かった。」については、そのようなり得るパターンが存在しないため、確実に誤りと言えます。
したがって、正解は、3. ウだけとなります。