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SPI非言語の「推論(濃度・密度・割合)」の問題の解き方は?
SPI非言語における「推論(濃度・密度・割合)」の問題は、計算しやすい具体的な数値をあてはめて考えてみるのが正解への近道です。濃度・密度・割合の基本的な計算さえできれば対応可能な分野です。
SPI非言語の「推論(濃度・密度・割合)」の練習問題を解いてみましょう
以下、練習問題を通じて解き方を確認していきましょう。
例題1
X、Y、Zの3つの容器に食塩水が入っている。Xの食塩水の重さはYの食塩水の重さの2倍であり、Xの食塩水の重さはZの食塩水の重さと同じである。また、それぞれの食塩水の濃度は次のとおりである。
- Xの食塩水の濃度は5%
- Yの食塩水の濃度は8%
- Xの食塩水の濃度は17%
次の推論ア、イの正誤について、正しいものを1つ選びなさい。
ア. XとYの食塩水を混ぜると、混ぜた後の食塩水の濃度は7%になる。
イ. Yに含まれる食塩の量は、Xに含まれる食塩の量よりも多い。
- アもイも正しい
- アは正しいがイは誤り
- アは正しいがイはどちらとも言えない
- アは誤りだがイは正しい
- アもイも誤り
- アは誤りだがイはどちらとも言えない
- アはどちらとも言えないがイは正しい
- アはどちらとも言えないがイは誤り
- アもイもどちらとも言えない
正解と解法は?
仮に、Xの食塩水の重さを計算しやすいように100グラムと置くと、X、Y、Zの食塩水の重さ、濃度、食塩水の量は次のとおりとなります。
- X:100グラムの食塩水、濃度は5%、食塩の量は5グラム
- Y:50グラムの食塩水、濃度は8%、食塩の量は4グラム
- Z:100グラムの食塩水、濃度は17%、食塩の量は17グラム
これらの情報に基づくと次のような推論が出来ます。
- まず、「ア. XとYの食塩水を混ぜると、混ぜた後の食塩水の濃度は7%になる。」について考えます。XとYの食塩水を混ぜると、150グラムの食塩水ができ、含まれる食塩の量は9グラムとなります。この食塩水の濃度は6%(=9/150)となります。そのため、アは誤りと言えます。
- 次に、「イ. Yに含まれる食塩の量は、Xに含まれる食塩の量よりも多い。」について考えます。Xの食塩水に含まれる食塩の量は5グラム、Yの食塩水に含まれる食塩の量は4グラムです。そのため、イは誤りと言えます。
したがって、正解は、5. アもイも誤りとなります。
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例題2
ある会社が運営しているファミリーレストランチェーンの1店舗当たりの月間平均売上高の推移をみると、この4か月間で毎月前月比10%ずつ増加している。なお、店舗数は合計5店舗であり、この期間中については変化していない。次の推論ア、イの正誤について、正しいものを1つ選びなさい。
ア. この4か月間で月間売上高が低下した店舗は1つもなかった。
イ. この4か月間で1店舗当たりの月間平均売上高は40%増加した。
- アもイも正しい
- アは正しいがイは誤り
- アは正しいがイはどちらとも言えない
- アは誤りだがイは正しい
- アもイも誤り
- アは誤りだがイはどちらとも言えない
- アはどちらとも言えないがイは正しい
- アはどちらとも言えないがイは誤り
- アもイもどちらとも言えない
正解と解法は?
アとイのそれぞれについて考えていきます。
- まず、「ア. この4か月間で月間売上高が低下した店舗は1つもなかった。」について考えます。問題文では、1店舗当たりの月間平均売上高についての情報は示されていますが、店舗ごとの売上高についての詳細な情報は一切示されていません。そのため、アはどちらとも言えないことになります。
- 次に、「イ. この4か月間で1店舗当たりの月間平均売上高は40%増加した。」について考えます。1店舗当たりの月間平均売上高はこの4か月間で毎月前月比10%ずつ増加していることから、46.41%(=1×1.1×1.1×1.1*1.1-1)増加したことになります。そのため、イは誤りになります。
したがって、正解は、8. アはどちらとも言えないがイは誤りとなります。