大企業、中小企業、新興ベンチャー企業、外資系企業のメリットとデメリットは? | マイペース就職活動研究会

大企業、中小企業、新興ベンチャー企業、外資系企業のメリットとデメリットは?

就職先の絞り方:業種?知名度?規模?

就活で志望企業を絞るにあたっては、「メーカー」、「インフラ」、「商社」、「金融」、「広告・マスコミ」、「IT」、「小売」、「サービス」といった業界・業種という切り口から考える就活生が多いと思います。一方で、別の切り口として、「大企業」、「中小企業」、「新興ベンチャー企業」、「外資系企業」といった分け方で志望企業を絞っていくという考え方も可能です。一般論として、就職先としての大企業、中小企業、新興ベンチャー企業、外資系企業のメリットとデメリットをまとめると次のとおりになります。

大企業に就職するメリットとデメリットとは?

就職先としての大企業のメリットは?

  • 給与水準が高い:同業他社比で給与水準が高いことが多いです。
  • 雇用が安定している:財務基盤がしっかりしており、多少の業績不振では会社の屋台骨は揺らぎません。結果として、業績不振を理由に従業員が解雇されたり、会社が倒産して失業に追い込まれたりする可能性は相対的に高くありません。
  • 福利厚生が充実している:歴史のある大企業ほど福利厚生が手厚いことが多く、住宅手当・家賃補助、家族手当、財形貯蓄・企業年金、社員食堂、保養所等の制度が整っている傾向があります。
  • スケールの大きな仕事に携われる:大企業ほど社会に与えるインパクトが大きい仕事に携われるチャンスが高くなり、これが仕事をする上でのモチベーションのアップにつながることもしばしばあります。
  • 人事教育制度が充実している:若手社員をきちんと教育して戦力にしようという風土があり、長い目で育ててもらえます。
  • 転職がしやすい:「新卒で大企業の〇〇社に入社した」という経歴があると、年齢が比較的若い時には大きな武器になります。
  • 世間体が良い:大企業は一般的に知名度も高く、親族に喜ばれたり、友人・知人あるいは初対面の人からの印象が良くなる場合があります。また、住宅ローンの借り入れやクレジットカードの作成、賃貸住宅の契約等がよりスムーズになりやすい傾向があります。

就職先としての大企業のデメリットは?

  • 個人の裁量が小さい:大企業は組織で仕事を進めるため、個人の意見で仕事の大きな方針や内容を変えられる余地は必ずしも大きくありません。自分の信念や希望にそぐわなくても、組織の歯車として仕事を進めなくてはならない局面も多くあります。
  • 専門性が身に付きづらい:大企業は一般的に異動が多く、幅広い分野を知るジェネラリストになれるという強みがある一方で、専門分野を極めたスペシャリストにはなりにくい傾向があります。このことが、転職の際にマイナスとなる場合もあります。
  • 社内の競争が激しい:大企業は社員数が多く、同世代の優秀な人材もたくさんいるため、いわゆる出世競争が熾烈です。同期の間で肩書や待遇に差がつきだすと、人間関係に苦労するケースも出てきます。また、昇進スピードも遅く、若いうちは責任ある立場で仕事が出来る可能性は低いです。

中小企業に就職するメリットとデメリットとは?

就職先としての中小企業のメリットは?

  • 個人の裁量が大きい:大企業と比べて意思決定が早く、柔軟性も高いため、個人の裁量で進められる仕事の範囲が広い傾向があります。1つの仕事に対してより責任とプライドを持って取り組むことになるため、成功した際に得られる満足度も大きくなってきますし、成長スピードも速くなります。
  • 社内の競争がそれほど激しくない:大企業ほど出世競争が激しくなく、社員の仲間意識が強い傾向があります。皆で協力して会社を盛り上げていこうという空気がある企業であればあるほど、ストレスなく前向きな仕事ができます。
  • 経営者・社長との距離が近い:中小企業は若いうちから経営者や社長の近くで仕事をする機会が多く、経営判断の仕方や事業経営に対する考え方を身をもって学ぶことができます。

就職先としての中小企業のデメリットは?

  • 給与水準が高くない:同業の大企業と比べると給与水準が低いことが多いです。
  • 雇用が安定していない:大企業と比べると財務基盤が相対的に脆弱であるため、景気の悪化や業績不振で会社の屋台骨が揺らいでしまう可能性があります。その結果、場合によっては業績不振を理由に従業員が解雇されたり、会社が倒産して失業に追い込まれたりするリスクもあります。
  • 福利厚生が見劣りする:大企業のような多種多彩な福利厚生制度が整っていない傾向があります。
  • 人事教育制度が大企業ほど充実していない:若手社員をきちんと教育して戦力にしようという風土はありますが、新卒採用人数が多い大企業と比べると教育制度は手厚くない傾向があります。

新興ベンチャー企業に就職するメリットとデメリットとは?

就職先としての新興ベンチャー企業のメリットは?

  • 経営者・社長との距離が近い:新興ベンチャー企業は若いうちから経営者や社長の近くで仕事をする機会が多く、経営判断の仕方や事業経営に対する考え方を身をもって学ぶことができます。
  • 昇進スピードが速い:能力や経験、実績面での評価が高ければ、若くても責任ある立場で仕事が出来ます。年功序列の要素が色濃く残っており、若手社員が大きな権限を持つ役職につくことが少ない日系企業とは対照的です。
  • 仕事のモチベーションを高く保てる:新興ベンチャー企業は会社全体の雰囲気として勢いがあることが多く、周囲の社員も高いモチベーションを持って仕事に取り組んでいる傾向があります。そのため、自ずと自分も仕事のモチベーションを高く保てることから、短期間で仕事面での成長が期待できます。
  • 企業成長の恩恵を享受できることも:業績が伸びていけば、多くの場合は自ずと社員の給料アップ・待遇向上という形で恩恵を受けることができます。また、場合によっては、自社株やストックオプションを付与され、大企業では得られないような大きな金銭的な見返りが得られる可能性もあります。

就職先としての新興ベンチャー企業のデメリットは?

  • 経営者次第・社長次第である:新興ベンチャー企業は良くも悪くも経営者次第・社長次第です。そのため、経営者や社長の価値観や事業に対する考え方に自分がどの程度共鳴できるか、あるいは、経営者や社長と自分との相性が重要になってきます。
  • 給与水準が高くない:同業の大企業と比べると給与水準が低いことが多いです。
  • 福利厚生が見劣りする:大企業のような多種多彩な福利厚生制度が整っていないことが多いです。
  • 雇用が安定していない:大企業と比べると財務基盤が相対的に脆弱であるため、景気の悪化や業績不振で会社の屋台骨が揺らいでしまう可能性があります。その結果、場合によっては業績不振を理由に従業員が解雇されたり、会社が倒産して失業に追い込まれたりするリスクもあります。
  • 人事教育制度が大企業ほど充実していない:新卒採用人数が多い大企業と比べると教育制度は手厚くない傾向があります。その分、OJTでカバーしていることが多いです。

外資系企業に就職するメリットとデメリットとは?

就職先としての外資系企業のメリットは?

  • 給与水準が高い:同業他社比で給与水準が高く、同じ業種の日系大企業と比べても好待遇であることが多いです。
  • 専門性が身に付きやすい:日系企業と比べて異動が少なく、特定分野における高い専門性が身に付きやすいです。
  • 語学力が身に付きやすい:外国語を使う機会が多いため、日常業務を通じて自然と語学力が向上するというケースもあります。

就職先としての外資系企業のデメリットは?

  • 雇用が安定していない:日系企業と比べて雇用が安定しておらず、業績不振が続けば従業員が解雇されたり、場合によっては企業ごと日本から撤退してしまう可能性もあります。
  • 教育制度が充実していない:日系大企業のような手厚い人事教育制度が整備されていないことが多く、自主的に学び続けなければ、必要な能力や経験が身に付きません。
  • 日本の常識が通用しない:日本にある外資系企業の多くは日本の文化や慣習を踏まえた経営をしていることが多いですが、そうはいっても外国の企業ですので、時には日本の常識が通用しないこともあります。




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